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内藤泰弘、武藤健司、田島光二、和氣澄賢、武井克弘からコメントも到着

原作者・内藤泰弘、本作の監督を務める武藤健司、コンセプトアートを担当する田島光二、オレンジの和氣澄賢プロデューサー、そして東宝の武井克弘プロデューサーからコメントが到着しました。

 

【内藤泰弘】

 

トライガンがやってくる。

 

帰ってくる、ではない。やってくる。

 

25年前に起こった台風は消え去らず、穏やかな風として時を待ち、若き特異点と出会って旋風となり、膨大な解析と再構築と刷新と増幅を繰り返し、今、ごうごうとエネルギーを溜めたとんでもない竜巻に成長している。

 

とうとうこの時が来た。ようやく皆さんに叩きつけられる。

鮮烈に新しく、紛れもないトライガンが貴方の眼前に現れる。

 

ここまでやってもトライガンはトライガンである事をやめない。

スタッフがその核を大切にしてくれているからだろうか。

我ながら強靭な原作だと誇らしく思う。

 

さあ、準備はいいか。

ふっ飛ばされるな。

仲間たちよ

 

スタンピードに身構えよ。

 

【武藤健司】

連載開始から27年が経つ原作漫画を単純にトレースするのではなく、再び現代にエンターテイメント作品として描く事の意味を、内藤先生やプロデューサー陣と何度も話し合いました。

遥か遠い未来、宇宙開拓移民の宇宙船団は、未開の惑星ノーマンズランドに不時着します。アメリカ西部開拓時代を思わせる原始的な生活模様、そこに生きる元地球人たちは銃を手に、多様な文化と宗教が入り混じった、自由で新しい世界を作り上げます。ファンタジーという形を取りながらも、どこか我々の住む現実と重なる、地続きの世界を描こうと思いました。そこで縦横無尽に暴れまくるキャラクターたちは、私たちにとって身近で魅力的な存在に映ります。

無法者、保安官、早撃ちガンマンたちが、ぐりぐり動いて、バンバン撃ち合います。超カッコいい、バトルアクション作品です。そして裏側にある双子の兄弟の因縁の物語を感じ取ってください。初監督ゆえ至らない部分も多々ありますが、少なくとも「魅力ある欠陥商品」にはなっているはず。銃を抜かず、戦わず、逃げようと試み続ける無敵のガンマン、ヴァッシュ・ザ・スタンピードの活躍をお楽しみください。

 

【田島光二】

ついに。ついに発表です。やっと言えます!

まずこの素晴らしいプロジェクトに携わらせていただけた事を大変光栄に思います!

しかし正直なことを言うとプロデューサーの和氣さんから「これです」とお話を頂いたときは「実写映画しか経験のない自分がやって良いものか」という思いもありました。

ただ「あえてそこは考えすぎずにやってみてほしい」と言っていただけたので「それなら自分なりにやってみよう!」と全力で挑ませていただきました。

コンセプトアートを描く上で意識したのは原作を最大限にリスペクト!です。原作のデザインが既にかっこよすぎるのでこれ以上僕がどうすれば・・・というのが第一印象でしたが監督はじめスタッフの皆さんと話し合いつつ今だからこそ出来る最高のTRIGUNを目指し頑張りました。

楽しみにしててください!

 

【和氣澄賢】

「TRIGUN」という企画の提案を頂いたのは2017年で、オレンジの初元請け作品「宝石の国」放送以前の事です。私自身、最初に入社した会社がマッドハウスで、当然「TRIGUN」についても知ってました。同社在籍時、劇場版「TRIGUN Badlands Rumble」の制作現場を横で見聞きしており、どれだけ大変な作品なのかも理解はしてました。更には、私の師匠筋にあたるプロデユーサー丸山正雄氏の作品でもある。丸山氏はアニメ業界を黎明期から支えてきたプロデューサー。彼が業界に与えた影響は多大なものがあります。だからこそ、これから何十年かをかけ、CGアニメーションを広げていく為に、「TRIGUN」をオレンジで作るという事に、大きな意味があると思い企画に参加させて頂きました。

どの作品も制作中は、いつも不安だらけです。だからこそ、それを払拭したいが為に表現の可能性を追い続けてます。これまで培ってきた表現を集約し、オレンジが新たなスタート地点に立つ作品になる事を願ってます。

 

【武井克弘】

新たなトライガンを探す旅、それは結果として、トライガンの原点に立ち戻ることでした。「SFウェスタン」と聞いて誰もがワクワクせざるを得ない、その新鮮な感覚を取り戻すことでした。そして、そんな原作の本質であるエンタテインメント精神に誰よりも忠実だったのが、武藤健司監督です。トライガンがやってきます!懐かしくも新しいトライガンです。お久しぶりのお客さんにとっても、初めましてのお客さんにとっても、原作の魅力を感じてもらえながら、と同時に、その新しさに興奮してもらえるアニメになるはずです。今はただ、一人の原作ファンとして、このような意欲作の完成に立ち会うのが楽しみでなりません。皆さんもどうかお楽しみに!